葬儀のお通夜と告別式、火葬の役割

長い間病気を患っていたとしても、医師から最後を告げられると、覚悟はしていても戸惑いを感じない人はいないはずです。別れというのは本当に受け入れがたく、つらいものであるからです。その別れを受け入れるために、お通夜という遺体のそばで過ごす儀式はあります。地域によっては、生きているときと同じように接する場合もあるそうです。このためお通夜は、身内だけで行うことも少なくありません。故人と親しい関係にあったのは家族だけではないので、生前交流のあった人たちが、故人に別れを告げる場というのが告別式となっています。告別式には、残された家族を慰める意味もあると言われています。そして、別れを終えると荼毘に付します。悲しいことではありますが、人もなくなるとその体は腐敗を始めてしまいます。故人の良き姿を記憶にとどめるため、またその尊厳を守るために火葬が行われます。
ここまでの流れを一般には葬儀ということが多いよいです。しかし、この短い期間における儀式だけが葬儀ではありません。故人との別れを悼み、故人を偲ぶすべての作業を葬儀と呼ぶこともできるでしょう。